今でも存在する面白い英国の法律や、ちょっと日本とは異なる制度について

英国では……

日本では正当に作成された婚姻届や離婚届けを役所に提出して受理されればその効力が発生しますが、英国での結婚や離婚の手続はちょっと異なります。

結婚について

必ず宗教的or一般的セレモニーを行い、役所の担当官によって婚姻登録してもらう必要があります。但し、このセレモニーは日本の結婚式でイメージするようなものである必要は無く、一般的セレモニーにおいては誓いの言葉を交わし、証人2名の前で婚姻登録にサインするだけでOKです。

離婚について

双方が合意していても、離婚届を提出するだけでは離婚することができません。必ず裁判所に離婚申請を申立て、まずはDecree niciという離婚許可をもらいます。その後にDecree absoluteという離婚成立書をもらい始めて離婚が成立します。 ちなみに、離婚申請の申立てには£550の手数料がかかります(20169月現在の金額)。

不倫の末に離婚となった場合、有責配偶者に対して財産分与・養育費・生活費の負担請求は出来ますが、不倫の事実に対しての慰謝料の請求は出来ません。 そもそも英国には、その様な状況下で慰謝料を請求するという発想がないのです。

一律に65歳で定年となるという制度は、20114月に廃止されました。この背景には高齢化の問題、雇用の機会を均等に与える目的、また、年齢による差別を禁止する目的があります。これにより、高齢のみを理由に従業員を解雇することは年齢差別にあたり違法となりました。但し、業種によっては安全性の問題から定年性を設けることが合理的と考えられる場合がありますので、正当な理由があれば定年性は認められます。例:消防隊員、パイロットなど。

中世より開水域の白鳥(正確にはコブハクチョウ)は君主の所有とされており、現在でもテムズ川一帯とその支流の白鳥については女王の所有であると指定されています。もともと中世においては白鳥がとても貴重な商品であり、宴会の場でのごちそうであったことからこの規定ができました。もちろん、現代では白鳥を食べることは禁じられています これは女王の所有物を食べてしまうからというだけでなく、Wildlife and Countryside Act 1981で白鳥が保護されているからです。

1313年の法律がいまだに廃止されずに残っており、甲冑(中世の騎士が着用していた全身の甲冑を意味しています)を着て国会議事堂に入ることは今でも禁止されています。これはエドワード2世の時代に作られた法律で、国王の権力を抑制しようと貴族や聖職者たちが圧力をかけていた時代にこれを制する目的で作られました。現代では、甲冑を着て国会に入ろうとすればセキュリティー問題で事前に警察に取り押さえられることと思います。

1839年メトロポリタン警察法において、歩道に沿って厚い板(Plank。材木や角材のようなもの。)を運ぶことは禁止されています。但し、車や荷台への搬入搬出するために運ぶことは例外としてOK.。当時のロンドンの大通りでの迷惑行為を禁じる目的で規定された法律であり、現在でもまだ廃止されずに残っています さらにこの法では、歩道で他の妨げになるような遊びの禁止、凧揚げの禁止、雪の上を滑る行為等も禁止しています。ちなみに、現在の罰金は最大で£500となっています。

ロンドン交通局の鉄道規則によると、電車の切符を買うために並んでいる列に割って入ることは違法であり、最大で£1,000までの罰金が課されることがあります。ですので、常に長蛇の列ができているロンドン地下鉄の切符入り場ですが、必ず列の最後尾に並んでください。

この法律が廃止されたのはつい最近の1960年です。

English Archersはフランス(ノルマン)に大変恐れられ、ノルマンは捕虜としたEnglish Archerの右人差指と中指を切断し、弓を使えなくなるようにしたと言われています。 そこで捕虜とならなかったEnglish Archerがノルマンに対して侮蔑の意味をこめてVサインの逆のTwo fingers サインをしたのが、今日でも時として使用されているTwo fingers サインの始まりです。